V字回復ってめちゃ大変

V字回復ってめちゃめちゃ大変なんだなとこの本を読んで思った。

 

多くの企業では、業績が落ちたときには「来年にはV字回復をします!」と宣言をしている会社が少なくない。

だけど、V字回復を実践するには体中の血液を入れ替えるほどの努力が必要だということを本書では述べている。

 

まず、V字回復が必要な状況に陥るということは現在行っているやり方が間違っているという現状認識が必要ということだ。

ダイエットしているのに、体重が増えて行ったり、節約を心がけているのに出費が多かったりしたら、やり方が間違っているという判断をするように、

社員が頑張って働いているのに、赤字が出ているということは何かがおかしいということを認めることが大事だ。

その上で、組織の上から下まで全ての現状を把握したうえで、具体的な解決策を講じる必要がある。

 

なので、スローガンや標語を掲載するだけで業績が回復するわけはないのだ。標語やスローガンだけで結果が出るのなら、皆オリンピックで金メダルが取れるし、甲子園にも行けてしまう。

 

そして、この本を読んでV字回復にとって必要なキーワードで僕の心にはいってきたのは「スモールイズビューティフル」という言葉だ。

なぜ小さいことが良いのかというと、物事をシンプルに構成するためだ。

人間の生活は元来シンプルだ。眠くなったら、寝ておなかが空いたらご飯を食べる。

そんな人間の生活を豊かにするために産業やビジネスがあるのだから、ビジネスはシンプルに顧客の要求に応える必要がある。

だからこそ、 シンプルに分かりやすい組織を作る必要があるのだ。

それを一つの言葉で表すと「スモールイズビューティフル」になる。

 

もし、自分の勤務している会社であったり、学校が複雑な組織になっているなら「スモールイズビューティフル」という言葉を思い出そう。

いつだって、シンプルかつ分かりやすい取り組みが大事なのだから。

 

 

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)