スラムダンクで流川が一番かっこいい

 

 

いきなりの告白になってしまうが、僕はスラムダンクが好きだ。

なぜスラムダンクが好きかというと、スラムダンクには勝利の哲学が詰まっていると思うからだ。

そして、その勝利を目指す過程で、熱中や没頭といった境地にのめり込む楽しさやカッコよさを描いているからだ。

その僕の大好きなスラムダンクだが、特に好きなキャラクターがいる。それが、流川楓だ。



流川楓は主人公桜木花道とライバルであり、漫画内屈指のバスケットボールプレーヤーである。

普段はクールでいけ好かないが、バスケットボールになると凄まじい熱意で練習や試合に取り組んでいる。

正直この流川楓というキャラクターのことはスラムダンクを最初に読んだときはあまり好きではなかった。

だって、女子高生にもすごいモテているし(僕はもちろんモテない)、運動神経も良いし、バスケットボールも上手で、僕に無いものを全て持っているからだ。

というか、男で流川楓が好きな人はあまりいないのではないかと思う。

どちらかというと、三井寿桜木花道仙道彰が好きな人が多いイメージだ(俺調べ)。

 

だけど、僕はスラムダンクを何回も読み返しているうちにいつの間にか流川楓というキャラクターが好きになっていった。

例えば、部活が上手く行かなかったとき、塾に通っていても中々成績が伸びなかったとき、特に高校生のときは何回もスラムダンクを読み返した。この自分が何かに躓いたり、自信を無くしたり、元気を貰いたいときにスラムダンクを読むと不思議と流川楓を応援する気持ちや流川楓に感情移入する気持ちが増えていき、いつの間にかスラムダンクの中で一番好きなキャラクターは流川楓になったのだ。

では、俺がスラムダンク流川楓で好きなポイントを3つ上げたいと思う。

 

俺が流川楓を好きなポイントは以下の3つだ

 

 ①弱音を吐かない

②人のせいにしない

③逆境を前に笑う

 

では、①から書き始めていきたい。

まず、流川楓は全国大会の一回戦での豊玉高校との試合で、相手プレーヤーの肘が目に当たり、片目が見えなくなるという事故に遭遇する。

このとき、普通だったらベンチに引き下がるか、例え試合に出てもシュートは入らなくなるだろう。だが、流川楓は片目が見えない状態でも試合に出場し続ける。

そして、片目が見えないという状況においても、流川楓は全く弱音を吐かない。むしろ、片目が見えなくても体がシュートフォームを覚えているので、まるで片目が見えないことが関係無いかのようにシュートを決める。この厨二的な描写を僕は漫画を読んでいて、「流川かっけえ」と思ったのだ(当時高校一年生)。

そして、こう感じたのだ。不慮の事態に陥ったときに弱音を吐いたり、言い訳をしてしまうのは単純な努力不足なのだと。

流川楓は圧倒的熱量でバスケットボールに打ち込んでいる。そして、その圧倒的努力に裏打ちされた自信を持っている。だから、少々の不慮の事故やアクシデントに見舞わっても弱音を吐かないし、動じないのだ。

逆に相手にアクシデントを望んでいるようではダメなのだ。相手は絶好調で来る。それを全力で迎え撃つ。このようなメンタルを持って何かに取り組むこと。そして、そのような自信が持てるように努力を積み重ねることが大事なのだ。流川このことを教えてくれてありがとう。

 

②に関しては、流川楓は負けた時の言い訳を決して他人のせいにはしない。

これは、流川楓が自己中心的な考えの元に生きているという一面もあるのだが、いずれにせよ流川は全く人のせいにしないのだ。

これは、結局のところ自分がコントロール出来るのは自分だけだからだ。だから、何か起きた時に自分の責任だと考える。そして、自分に責任があるからこそ、次はどうすればいいか考えて改善や更なる努力に励む。その大事さを俺は流川楓から学んだのだ。流川楓サンキュー。

③に関しては僕がスラムダンクの中で一番好きなシーンで説明したい。

それは、全国大会二回戦の山王との試合で沢北と対決し、実力の差を見せつけられたときの「流川は笑った」の所だ。

 この沢北は日本一のバスケットボールプレーヤーで、大会後にアメリカに留学することになっている。そして、流川楓は日本一のバスケットボールプレーヤーになることを目指している。なので、流川楓にとって山王の沢北は超えるべき壁だ。

だが、沢北は圧倒的なスキルを持つ。そして、流川のオフェンスやディフェンスが澤北には全く通用しないのだ。

俺はこのシーンを読んでいて絶望したのだ。あの流川が通用しないなんて想像してなかったからだ。

だが、そんな俺の絶望をよそに流川は笑う。そう、「流川は笑った」のだ。

このシーンを読んで、俺も何故か笑ってしまった。流川が凄くて笑うしかなかったのだ。むしろ、流川楓に恐怖を感じたくらいだ。

そして、俺は自分に問いかけたのだ。「俺も強敵を前にして笑えるようになりたい。」と。

強敵を前にして、笑う。自分よりも強い相手がいて良かったと心から思える。

そんな流川のメンタリティに僕は憧れてしまうのだ。そして、そんな心を持って日々の人生に取り組む。それこそが、男として正しい生き方なのではないかと。

だから、俺は日々自分に問いかけるのだ。自分が流川と同じ立場であったとして、笑えるのかどうかを。そして、ちゃんと自分は同じ立場でも笑えるように努力を積み重ねようと思うのだ。 

流川は作中ではイケメンで、バスケもめちゃめちゃ上手くて、モテモテだ。

だが、流川の中で一番かっこいい部分は外見ではなく、強敵を前にして思わず笑ってしまうようなバスケに対する向上心やメンタリティだと俺は思う。

 

そして、そんな流川みたいな強い男になるべく日々、俺は頑張って生きているのだ。

  

ps 新装再編版のコミックスもいつか買いたい。

 

流川の表紙がかっこいいやつを載せておく。完全版の表紙はかっこいいが、オマケ漫画が載っていないので購入するのは余りおすすめしない。

SLAM DUNK 完全版 2 (ジャンプコミックス デラックス)

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